競馬の当日
最後の歩様検査 (朝)
出走当日の朝には、最後の(歩様検査)速歩検査が行われます。通常、朝6時から10時の間に行われるこの歩様を診る検査のため、担当厩務員は厩舎で獣医師の到着を待つことが求められます。なお、担当者不在等の理由により検査が行われなかった場合は、当該馬の競走除外につながる可能性があります。また、検査終了後には宿泊先へ戻っていただいても構いません。
厩舎から出発(レースの1時間ごろ前)
通常、次のレースへの出走馬陣営に対しては、設置された大型スピーカーを通じて待機馬房(Receiving Barn)への移動を促す案内が流れます。主催者側は、通知後10分以内の到着を期待しておりますので、厩舎エリアから待機馬房への導線を前もって把握しておくことも一考に値します。海外からの遠征馬に対しては通常、スピーカーによるものとは別に、主催者側の人員による案内も加わりますが、いずれにしろ案内には従ってください。最悪の場合、到着の遅れは罰金につながります。なお、待機馬房への移動時刻は、レースの発走時刻の1時間前が目安となっております。
待機馬房とレース前の血液採取(45分〜30分前)
最終的な血液採取は、出走馬が装鞍される直前に行われます。多くの競馬場で、待機馬房は「Receiving Barn」と呼ばれる、パドック入り前に全出走馬が集まる場所で行われます。そして、血液の採取はマイクロチップ番号の読み取りと同時に、各馬に割り当てられた枠場で行われます。ここで厩務員は枠順のビブを貰います。なお、競馬場により手順には多少の違いがあります。例えばケンタッキーダービー出走馬の血液採取は自分の厩舎から出発前に取りビブも出発前に貰います。また、デルマー競馬場はパドックの隣馬房がないウォークイングリングで取り、でも、キーンランド競馬場とニューヨーク州の競馬場は普通待機馬房で取り、等です。この手順の詳細については「薬物検査」のサイトをご覧ください。
パドック入り(30分前ごろ)
パドックの周囲には各出走馬に割り当てられた枠順が書いてる馬房があり、各馬はここで装鞍されます。そして、鞍が到着前に歩いて良いか馬房の中に立って良いです。装鞍用に割り当てられることとなる時間は通常15分から20分です。サンタアニタパーク競馬場とガルフストリームパーク競馬場には装鞍所はパドックと直接に接続されてないけど、近いです。
アメリカのパドックは非常に小さく、通常は非常に混んでいて騒がしいです。 馬を落ち着かせるために、パドックでメンコを使用することを検討することをお勧めします。
装鞍所
騎手のバレットと装鞍する
米国では一般的に、全出走馬がパドック入りしてから5分後に、騎手のバレットが検量室から装鞍エリアまで、鞍一式を送り届けます。そして、実際の装鞍作業においても、通常は同じバレットが調教師もしくはアシスタント・トレーナーを補助します。
スタッフと装鞍する
なお、出走馬への実際の装鞍が許されているのは、調教師(Trainer)もしくはアシスタント・トレーナー(Assistant Trainer)としてライセンスされた者のみです。したがって、厩舎スタッフが出走馬への実際の装鞍したいなら、然るべくライセンスされていることが肝要です。スタッフのためにアシスタントトレーナーのライセンスを取得するのは簡単です。 競馬前日までに手続きをしてください。
口洗い用物
装鞍所に馬の口をすすぐのに、日本、サウジ、ドバイで使用されている通常の茶色のゴム球は使用できません。 ペットボトルの水も使用できません。 馬の口を洗うには、写真のようなスポンジを使用するしかありません。
どのスポンジでも大丈夫ですが、スポンジでなければなりません。 日本からスポンジを持って来て忘れたら、写真のようなスポンジは、競馬場近くのほとんどの馬具店やインターネットでも購入できます。
HIWUは何らかの理由で、この茶色のゴム球はアメリカの「注射器禁止」政策に違反していると考えた。 ペットボトルの水も同様です。 あまり意味がありませんが、基本的にアメリカのトレーナーは信用できないので、このような妙に厳しいルールを設けているのです。
騎手を騎乗(12分〜10分前ごろ)
装鞍が終わると、騎手がパドックに入場します。5分ぐらい挨拶と説明時間があるはずです。競馬場によっては騎乗に際し割り当て枠場へ一時的に戻ることを求められますが、通常は担当者による「Riders Up」の掛け声とともに騎乗します。ケンタッキーダービー以外に騎手とほとんど1周ぐらいして、その後に馬場へ行きます。ケンタッキーダービーで騎手が騎乗した後に、直接に馬場へ出発します。
返し馬(ポストパレード)(10分前ごろ)
ゲートまで際し帯同するポニーを手配されている場合、同馬とはコース入りに合流することとなります。なおご注意して、ポニーは有料です。また、手配は出走日の2日前までには行ってください。競馬の前の週にポニーと練習したい場合、頼めまるが、それも有料です。価格は競馬場によって異なります。 潜在的なチップを含めるために、少なくとも 50 ドルの予算を立ててください。
ポニーがいらない場合、それも2日間前に説明してください。普通にゲートまでに馬と一緒に歩けないです。競馬場によって、時々少しスタンド前に歩いてできます。調教時間中にポニーと一緒に練習に通いたい場合は、前日までにリクエストすればポニーを手配できます。 調教時間のポニーやレース当日のポニーの使用には費用がかかりますのでご注意ください。 各ポニーライダーには独自の日割り料金が設定されているため、費用が気になる場合は、トレーニングまたはレースのためにポニーを予約する前に必ず問い合わせてください。 あれば、現金でお支払いください。調教時期のポニーの平均は$30〜40ぐらい(1日あたり)と競馬の当日のポニーの平均は$100ぐらいです。
ゲート
ゲート入りの順序は、ドバイと同様の方式です。つまり、例えば14頭立てのレースであれば、通常、枠番ベースで1番と8番、2番と9番、3番と10番の順でゲート入りします。なお、ゲートボーイの介助を希望される場合には、出走日の2日前までには手配を済ませてください。また、ゲートボーイを初めて経験される陣営に対しては事前の練習が求められることがあることをご承知おきください。
レース
出走馬 がパドックを離れた後、馬主ならびに調教師は馬主席からレースを観戦していただくことが可能です。また、イベントによっては、当該競走用に特別の観戦エリアが設けられている場合もあります。なお、厩舎スタッフは通常ラチ沿いでの観戦となります。調教師もラチ沿いでの観戦を選択することは可能ですが、視界は必ずしも良好ではありません。
大きなイベントでは、馬主をパドックやウィナーズサークルへと案内する役割を担った人員が存在します。
優勝とウィーナーズサークル
勝ち馬に対しては脱鞍前に写真撮影が要求されます。写真と表彰式などはレースをすぐ後にします。騎手が降りないです。レースによって花レイが馬の首に置いてます。日本と同じに馬が帰りしながらカメラマンは馬場の中で写真を撮ります。ウィーナーズサークルの写真は終わった後に、鞍を取り外して、馬が検体採取所へ行ってください。厩務員以外の関係者は表彰式に参加してます。その後に、記者会見があります。
ほとんどの表彰式で使ってるトロフィーは単なるレプリカであり、名前と日付が刻まれたパーソナライズされたトロフィーが、後日関係者に郵送されます。他の賞品、時計やギフトバッグなどは、レース直後に持ち帰ることができます。 そのレースは花のレイがあれば、それもお持ち帰りいただけます。
レース後(2着から)
レース終了後には、メインスタンドを前にしてダートコース上で脱鞍となります。その際、馬は枠番の順にゴール板(Finish Line)から1コーナーに向けて列を為す形となります。鞍を取り外した後、 3着以内に入らず、検体採取所のタグを受け取っていない場合は、通常の馬房へと帰厩して差し支えありません。馬がランダムで検体採取所行き対象となった場合には、バレットが検体採取所のタグを手綱に取り付ける、もしくは担当厩務員に手渡します。
多くの競馬場では通常、タグは赤色ですが、ブリーダーズカップでは、ブリーダーズカップのロゴが入った紫色になります。 色に関係なく、検体採取所に行く必要があることを意味するタグが与えられていることがわかりやすいです。
検体採取所
上位3着までの入線馬に対しては、レース後の採血および採尿が課せられます。また、その他にもランダムで数頭がその対象となることがありますので、上位3着馬を含めて、対象馬となった場合には検体採取所「Test/Detention Barn」へ赴いてください。馬を洗い流す場所があり、馬に割り当てられた水桶があります。約30~45分かかります。この手順の詳細については「薬物検査」のサイトをご覧ください。
競馬後の獣医師
レース後に獣医師の往診(治療か補液)を求めることは可能ですが、厩舎に到着のは競馬の日に時間が掛かってご承知おきください。獣医は多くの馬を訪問するため、到着はあなたの馬の状態の深刻さと、その獣医のスケジュールによって異なります。監視していUSDA公認獣医師は厩舎に戻るまでにずっと一緒なので、急に獣医が必要なら、その人がお手伝いできます。彼らがあなたの通常の獣医師でない場合は、レース後に彼らのサービスに対する別の請求書を受け取ります。彼らがあなたの通常の獣医師である場合は、定期的に予定されている獣医の請求書に含まれます。前の章で言ってたけど、監視していUSDA公認獣医師はあなたの通常の獣医師になった方がおすすめです。その場合、待ち時間はほとんどありません。
管理馬の眼球洗浄は、担当獣医師を通じて有料で手配することもできますが、米国では眼球洗浄キット (Eye Wash) はドラッグストアやスーパーマーケットで容易に購入が可能です。10米ドルほどで買えるそれら溶液は、CVS、Walgreens、Target、Walmart等の小売店において、通常はスクイーズボトルに入った状態で売られています。
競馬後の装蹄師
非常時を除き、すぐレース後に装蹄師の出張を求めることは困難です。早めに装蹄師と相談して、蹄鉄のスパイクを取り除く計画を立ててください。加えて、通常、日曜日は彼らの休日となります。
事前に予約しておけば、休みの日にスパイクを外しに来てくれる場合もあります。 ただし、馬が日本に向けて出発するまでに時間があれば、次の平日までに待ってほしいと頼まれることもあります。
勝負服とゼッケンの回収方法について
勝負服とゼッケンの回収方法については、事前に騎手かマネジャーと打ち合わせておいてください。通常、ゼッケンはレース終了後には不要となりますが、追跡チップ内蔵の場合にはその限りではありませんので、注意が必要です。追跡チップ内蔵の場合、騎手は検量室までに持って帰ります。現地の騎手を使った場合、ゼッケンと勝負服が検量室で回収しなきゃいけないです。
ゲート前でメンコを外した場合は、ゲートスタッフから受け取ることができます。 レース当日までにゲート担当者(スターターと言う)と話し合わせをすることをお勧めします。 ゲートスタッフは競馬終了後すぐに帰宅しますが、レース当日または翌日にメンコを引き取りに行く特別な手配をすることができます。